文化社会学部 2020
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●出身:上智大学大学院●研究のキーワード:内陸アジア、地域民族史、文書画像資料論●専門:内陸アジア古代民族史と近代探検史・研究史●出身:立教大学大学院●研究のキーワード:東アジア、日中関係、近現代●専門:日中近現代史●出身:京都大学大学院●研究のキーワード:オリエント、イラン史、ヘレニズム●専門:イスラーム以前の西アジア史●出身:早稲田大学大学院●研究のキーワード:東アジア、中国政治、中国経済、日中関係、日中経済●専門:現代中国論●出身:シカゴ大学大学院、東海大学大学院●研究のキーワード:古代エジプト、オリエント、交易、ガラス、古代技術●専門:古代エジプト史●出身:慶應義塾大学大学院●研究のキーワード:東南アジア、開発、政治学、社会学●専門:インドネシアの農村・都市研究、テレビ放送政策KOBAYASHI, MotohiroYO, SeneiNAITO, TagayasuKATAYAMA, AkioHARUTA, SeiroYAMAHANA, Kyoko10 近代中国におけるアヘン問題と日本居留民の関係を主に研究しています。中国とアヘンのかかわりは、実はアヘン戦争が終了してからが長く、イギリスに替わってアヘン貿易の主役として歴史に登場するのが日本でした。中国がアヘンの厄災と完全に決別するのは中華人民共和国の成立を待たねばなりませんでした。私は中国と日本を軸にアヘン問題を東アジア全体から見直してみたいと考えています。 いま日本は少子高齢化の時代に突入しているため、多くの日本企業は「世界の市場」といわれる中国に進出しています。そうしたなか、企業や官公庁及び教育・研究機関などにおいて、東アジアや中国に関する確かな知識をもつ新たな人材が求められています。この要請に応えるために、中国について「過去」と「現在」の両方を複眼的に見る力、分析力・問題解決能力を育んでいきます。 東南アジアの政治社会変容とコミュニケーションを中心的なテーマとして研究を進めてきましたが、最近では農村コミュニティにおける価値変容や都市文化研究をも研究対象としています。人の移動や都市の伝統的市場の変容などを探究すべく、フィールドワークを重ねています。他方、東南アジア研究とは別に長年就職指導に携わってきた経験からキャリア教育にも強い関心を抱いています。 モンゴル地域に活躍した古代のトルコ系遊牧民を、碑文と漢文の双方の史料から追究したことがありました。その後、遊牧勢力は中国西部の新や楼蘭地域にも関心を広げました。以上の諸地域に、19世紀から20世紀初めには諸国の踏査者が入り、現地の資料や史料を把握しました。その追跡からも新材料の発見があり、重視して扱っています。 4000年前から1500年前頃までの西アジア、古代オリエントや中央アジアの歴史や言語を研究しています。古代イランが専門です。現地に出かけて遺跡遺物を調査したり、楔形文字で書かれた粘土板文書など博物館資料を最新技術で撮影したりしています。また、日本に所蔵されている古代イランの美術品について銘文を中心に調査を行ってもいます。 古代エジプトの社会や人々の生活を解明するために、美術史・考古学・分析化学と、いろいろな学問領域の手法を用いて研究しています。研究対象となる地域は古代エジプトが主ですが、東地中海全域に広がっており、対象年代は紀元前3000年頃から紀元前後までです。また、東海大学所蔵文化財の公開・活用に向けての修復保存作業やデジタルアーカイブ化も進めています。シンキョウ地域のオアシスを圧迫した関係から、吐ファントル疆魯番アジア学科には、歴史的に長く、そして地理的に幅の広いアジア研究を網羅する個性あふれる教授陣がそろっています。小林 元裕 教授葉 千栄 教授内藤 耕 教授片山 章雄 教授春田 晴郎 教授山花 京子 准教授教員紹介中国と日本の現在を両国の近現代史から探る世界を牽引する超大国中国の可能性と課題に切り込む農村、伝統的市場、インドネシアの市井の人びとを追う地域と歴史、民族と史料、研究史をひもとく言語から星座まで古代イランを中心に幅広く学識を展開するロマンあふれる古代エジプトを多面的に解明する

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