文化社会学部 2020
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●研究分野: 西洋古典学、ギリシア・ローマ文学、●研究分野: ハンガリー近世史、中・東欧地域研究●担当分野: 東ヨーロッパ地域研究、ヨーロッパ民族●担当分野: ギリシア・ローマの世界、ギリシア・ロー●研究分野:アメリカ研究、文化史、博物館研究●担当分野:アメリカ地域研究、現代文化●研究分野:イタリア文学、ルネサンス文化・歴史●担当分野: 西洋文学の世界、ヨーロッパの都市とKAWASHIMA, ShiroHARA, MotoakiIIO, TadakiMARUYAMA, Yuki 古代ギリシア・ローマを研究対象とする西洋古典学を専門としています。なかでも古代ローマの文学(ラテン文学)が研究の中心です。古代における文学は単なる趣味のためのものではなく、文化の基盤の一つであり、社会的に重要でした。そのため授業では、古代の社会、文化、日常生活、神話、芸術、言語、歴史など、さまざまな側面を広く扱います。また古代ギリシア・ローマは西洋の起源であるため、現代への影響も考えます。 ダンテ・アリギエリの『神曲』を研究しています。この作品が、現代を考える上での出発点の一つだと考えるからです。そもそも私は、現代イタリア文学の研究から始めたため、中世から現代までを視野に入れつつ文学を見つめています。授業では、私たちが歴史の中でどのような歩みを経て、どこにいるのか、学生諸君と一緒に考えていきたいと思います。Close Up神話マの神話文化 ハンガリーを中心に、ヨーロッパ東部の歴史や社会、宗教について研究しています。最近は自然環境の役割に興味を引かれ、現地に行くと古地図をあさったり漁師さんの話を聞いたりしています。ヨーロッパ東部は、ヨーロッパの裏庭のようなイメージがあるかもしれません。確かにこぢんまりとした印象の国も多いのですが、そこには特徴ある文化や言葉、歴史が詰め込まれていて、多彩な空間としての魅力があると思います。大学では、未知の世界の学びから、自分の価値観を鍛えていきましょう。 アメリカの歴史と文化を研究しています。主に動物を巡るイメージとレトリックの生成を考えていますが、動物に関連して近現代の視覚文化全般に広く関心があります。サーカスや映画などのポピュラーカルチャー、博物館の展示技術、総力戦や科学技術とアメリカ的生活、自然観や人間と動物の関係、記憶の形成や保存のためのメディアなどの諸テーマを結びつけ、歴史学だけでなく隣接する領域を横断して探ります。学していた中西部にはシカがたくさんいました。町中で出くわしたり、ハンティングして食べたり、はく製にしたり、高速道路で車にはねられたり、動物園や博物館で観察したり、人とシカはさまざまな接点をもちます。 そのときシカの意味はあらかじめ一つに決まっているのではなく、人間の視点に応じて幾重にも作られます。そうした人間と動物の関係がつくられ、変化してきた歴史的な過程を明らかにすること、また動物に注目することで、アメリカ社会や文化の特徴、技術や制度の成立ちを分析することが研究の目標です。問題19ヨーロッパ・アメリカ学科原 基晶 講師飯尾 唯紀 准教授丸山 雄生 講師アメリカと動物 丸山 雄生 講師 アメリカの動物、というと何を思い出しますか。国のエンブレムに使われる白頭ワシ?絶滅しかけた大平原のバッファロー?ペット、たとえば大型犬?それともミッキーマウスのようなキャラクターでしょうか。 私はアメリカの動物を研究していますが、生態や分類を専門にしているわけではありません。興味があるのは、生きている動物からモノやイメージとしての動物までも含む、幅広い「動物的なるもの」です。人類学者レヴィ=ストロースは「食べるため」ではなく「考えるため」の動物だと言いました。たとえば、私が留東欧からヨーロッパを捉え直すアメリカを見る、アメリカから見るヨーロッパの起源古代ギリシア・ローマを考える河島 思朗 准教授ルネサンスから現代までのイタリア文学を研究

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