文化社会学部 2020
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461年次の春セメスターに行われる少人数編成の演習です。学び方や研究発表の仕方など、日々の受講や研究活動に必要なアカデミックな技法を習得します。ゼミ生同士でのディスカッションやワークショップを通じて相互作用を重視した学習を行い、聞く力・悩む力・伝える力を高めていきます。心理・社会学科では、現代社会の諸問題を心と社会の両面から分析する力を身につけることを目指しています。心理学とは何か。社会学とは何か。各領域の基礎から応用までを学んでいく必修科目です。対人認知と自己認知、対人関係、説得と態度変化、逸脱行動や援助行動など、社会状況のなかの人間の心理と行動について学び、個人と社会のつながりを理解する基礎を身につけることができます。カウンセリングの事例を学び、実習を通じてカウンセリングの技能を身につけていきます。カウンセラーを志す人や人とかかわる仕事がしたい人にとって、とても実践的な授業となるでしょう。Close Up人間関係についての知識を学ぶだけでなく、数名のグループに分かれゲーム感覚で課題を行うことによって体験的に人間関係を学び、他者や自分自身と出会っていきます。親子関係、夫婦関係などを巡る心理学の研究知見から、「家族」について学ぶ講義科目です。自らが育ってきた場としての家族を振り返り、将来の家族について考えるきっかけにもなるでしょう。 「人間関係の心理」では、人間関係に関する理論や諸問題を学びます。講義形式の授業だけでなく、グループワークなども実施。実際に自分で体験することで、多くのことを感じ、自分自身への新たな気づきを促すことができます。また、互いの意見を受け入れようとする姿勢が重視されているので、グループワークが苦手な人でも、人に意見を上手に伝える練習になると思います。人とかかわる基本的な考え方や方法を学んだ後、教育現場をはじめさまざまな場所に出向き、ボランティア活動を通してヒューマンサービスの実際を体験的に学習する授業です。実社会のニーズや組織の仕組みなどについても知ることができます。※本学科の前身「文学部 心理・社会学科」基礎ゼミナール1心理学概論/社会学概論社会心理学概論心理演習1・2臨床心理学・社会心理学・社会学など専門分野への理解を深め、他者との関係を築きながら、さまざまな表現形式を通じて発信し、積極的に課題解決を行っていく人材を育成しています。心理系科目が充実し、国家資格「公認心理師」の受験科目にも対応しています。人間関係の心理家族関係論授業体験臨床ボランティア実習 1・2由良 鞠奈さん 2012年度卒業※主な専攻科目心と社会を基礎から学ぶ実践的なカウンセリングの演習授業菅沼ゼミの学外体験学習 菅沼ゼミナールでは、学外での体験学習の機会を積極的に取り入れています。主な活動の一つは、高齢者福祉施設、児童福祉施設での見学やボランティア活動です。たとえば、高齢者福祉施設で歌やゲームなどのレクリエーションに参加したり、食事をともにしたりして交流しながら、現場で求められる心理的課題や心理的援助を学んでいきます。こうした自然な場面は、学内の授業で学んだ「傾聴」を実践するチャンスでもあります。学内では出会うことの難しい方々とのやりとりを通して、その楽しさと難しさを実感していきます。 ほかにも、心理臨床的センスを養うためのワークショップを開催しています。学内の通常授業では実感をともなって理解するのはなかなか容易ではありません。夏休みと春休みに卒業生や大学院生と合同で、さまざまな心理臨床的なワークを体験することで、頭だけではなく体と心で理解していきます。人間関係を通して自分自身を発見する

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