文化社会学部 2020
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在学生Message個人的努力では解決できない社会問題を抱えた現場への参加活動の企画・提案・活動・評価を経験し、支援者と被支援者という隔たりを越えた関係構築を学んでいきます。核家族化や少子化、大学進学率の上昇など、身近な現象を取り上げながら、日本社会がどのように変容しつつあるか考える授業です。現代日本社会が直面している諸問題を、一段深い次元から捉え直す力を養います。わが国に「過密都市」と「過疎地域」がなぜ生まれ、それが解消されず多くの問題が放置されているのでしょうか。わが国の大都市部と地方都市が抱えている諸問題を取り上げ、基礎的な数値データをもとにしながら、その原因と解決の方向性を探っていきます。Close Up この学科の特徴は、心理学と社会学を同時に学べることです。心理学と社会学は一見異なる学問に見えますが、人の心と社会のつながりを知ることで、より深くそれぞれを学ぶことができます。また、講義を通して知識だけでなく、一つのことをさまざまな視点で見るという、生活に大切な力も身につけることができます。 ぜひ、心理・社会学科で、充実したキャンパスライフを送りませんか?教員と学生で調査したいテーマを選び、アンケート調査を企画・実施し、コンピュータによる分析と報告書の作成を実際に体験しながら、人間や社会を分析する方法を学びます。インタビュー調査の諸手続きを学び、テーマを決めて学内外の人々にインタビューを実施します。録音を起こして記録を作り、その結果を議論しながら報告書を作成します。これまでに行われた調査のテーマは、「働くこととは」、「子どもから見た親」、「昭和の時代を語る」などです。47癒し(犬)親子(親と子の手)※本学科の前身「文学部 心理・社会学科」調査演習風景プロジェクト演習1・2社会変動論地域社会論質問紙調査演習/多変量解析インタビュー調査演習心理・社会学科前島 伯郎さん 3年次※ 県立富士東高等学校(静岡県)出身日常の身近な変化に着目して現代社会を考える基礎ゼミナール1「合同発表会」 現在、1年次春学期に「基礎ゼミナール1」という必修科目があります。この「基礎ゼミ1」の授業の一環として、通称「写真プロジェクト」という活動を行っています。 写真プロジェクトとは、グループごとにテーマを決めて、そのテーマを表現するための写真を撮影します。テーマは、たとえば、(1)人のつながり(野球の試合の応援席、親子、家族など)、(2)場所(電車〈宮城と東京の電車の違い〉、東京〈渋谷の昼と夜〉、聖地巡礼など)、というような設定をします。 発表に向けて必要なことは、まずグループで「話し合う」ことです。撮ってきた写真をもとに、どの写真を使って、どんな発表をするのかについて話し合います。この「共同作業」の場は、自分とは違う視点や考え方を発見する場にもなります。さらに、「写真を撮る」という行為は、普段は意識せずに通り過ぎていた風景や出来事に、いつもとは違う視線を向けることです。写真プロジェクトには、自分・家族・日常生活・通学路・街・社会について、知っていたようで知らなかったこと、これまで気づかなかったことを発見するという驚きの体験があります。※写真は出展作の一部です。調査法、分析力を身につける

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