文化社会学部 2020
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●専門分野:社会学●担当分野: 大衆行動論、現代文化論、インタビュー調査演習など●専門分野:社会学●担当分野: 現代社会とマスメディア、地域社会論、●専門分野:心理学●担当分野: 社会福祉学、心理的アセスメントなど●専門分野:社会学●担当分野: コミュニティと社会支援、セクシュアリティと社会、●専門分野:心理学●専門分野:社会学●担当分野: 社会学概論、社会変動論、国際社会学、OGAWA, TsuneoMOTODA, KunihikoIIJIMA, YusukeISHIGAKI, TakashiNAKASHIMA, YuOUE, MaayaClose Up 心理・社会学科ではフィールドに出かけ、子どもたちを支援する実習があります。その一つ「臨床ボランティア実習」では、「メンタルサポーター」の体験をします。小中学校や養護学校などへ出向き、いじめ防止のための学級活動、対人関係が苦手な生徒の接し方の模索など、実際に小中学生に接しながら、現場のニーズに合わせて活動を行います。 日本社会は「よく空気を読め!」といわれます。一度熱狂すると反対の意見を言えなくなる空気が支配しやすい社会です。それでも反論や疑問を提示すると、会社や地域や学校でも制裁や非難・炎上の対象になる可能性があるため、反論することにかなりの勇気がいります。そんな空気にいつでも水が差せる空気を作れる報道、マスメディア報道とは何だろうかと考えています。 身体、年齢、性別などによって社会のなかで「自分の声」が届きにくい人々を「言葉のマイノリティー(少数派)」として捉え、周辺部に追いやられがちな人々の自立、社会との共生を社会支援の観点から研究しています。特に自分のセクシュアリティが社会から受容されにくい人々(LGBTQ)がどのような生き方のなかで受容や承認を獲得していくのかを調べています。人々のなかの「小さな声」に耳を傾けることが社会と自分自身の新たな発見につながります。 なぜ「こころ」に関心をもつ人が多いのでしょうか?なぜ「自分のやりたいこと」を進学や就職の際に問いかける人が多いのでしょうか?こうした私たちが当たり前のように受け取っていることにこそ、私たちの生きている社会の特徴が反映されています。では、その特徴とは何でしょうか?私たちの生きている社会は、大くくりには近代社会といわれています。私は、ドイツを中心に戦後の社会学や社会を研究することで、私たちが生きている、この近代社会について、日々、考えています。プロジェクト演習などプロジェクト演習などプロジェクト演習など メンタルサポーター体験後は「やってよかった」ばかりでなく、「もっとこうすればよかった」という思いが出てきます。それでも「自己成長感」、「自分の能力に対する自信」、「感受性」、「問題解決力」が体験前より高くなったと感じている学生が多いようです。心理学は実践的な学問です。実践的な学びを通じて、将来の社会人としての自信も身につきます。 地方の映画館や映画上映会・映画祭の調査をしています。調査に行く映画館は、商業ビルやショッピングセンターにある大規模な映画館(シネマコンプレックス)ではなく、スクリーンが一つか二つで、100~200席くらいの大きさの「街の映画館」です。地方都市では映画館がどんどん閉館しています。そうしたなか「街の映画館」はどのような工夫をしているのか、「街の映画館」を通して地域コミュニティでどのような人間関係のネットワークがつくり出されているのかということを調べています。あなたが住んでいる街に映画館はありますか? 大学生は「自分らしさ」を確立する時期ですが、一人でぐるぐる考えるだけでは、なかなか「自分探し」はできないものです。心理療法(カウンセリング)では、心理士が相手と一心にかかわって相手の思いを感じとることが、相手に伝わって、その人の「自分らしさ」の手ごたえとなることがあります。このように、「自分」とは、誰かとかかわる中でこそ見いだされていくものかもしれません。「自分」が関係の中に成り立つという考え方を関係論といいます。私は関係論という視座から、発達障害をもつ人の「自分」の発達を支援し、研究しています。 人によって見方や感じ方が違う、でも一つのキーワードでつながっているような概念や題材を調べて確かめるのが好きです。たとえば、「むなしい」という気持ち、「女子力」という言葉、「大学院」というキーワードについて知りたいと思っています。 皆さんにとって、「大学」はどんなところですか?自分と違う考えや立場の人と知り合える機会を逃さずに、ぜひ自分なりの大学生活を過ごしてください。心理学分野の学びも、きっとそのお役に立てると思います。51心理・社会学科小川 恒夫 教授元田 州彦 教授飯島 祐介 准教授石垣 尚志 准教授中島 由宇 講師大上 真礼 助教芳川ゼミの学外体験

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