体育学部 2020
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柔道用具の海外無償提供東海大学留学生への柔道体験教室自分を大きく成長させてくれる貴重な出会いと体験私を後押しし成長させてくれたホストマザーとの出会い体育学部が活動する場は、学内にとどまりません。海外でのボランティア活動、海外研修航海、海外留学、また外国人留学生との交流などを通じて、国際感覚を身につけることができます。 柔道部員の海外ボランティア活動の一環で、発展途上国の柔道関係者へリサイクル畳と柔道衣を送っています。統計では、2006年4月から2017年12月までに147か国、3万9,489着の柔道衣、そして18か国、畳1,785畳を配布してきました。活動に取り組む学生は、「海外の子どもたちが喜んでくれてうれしい」と国際貢献活動の一役を担っていることの喜びを語ってくれました。 海外研修航海では、大学の海洋調査研修船を使用し、海外の諸文化・諸事情に触れ、実体験を通して、国際的視野にたった世界観・人生観の確立を目指しています。船内という限られた生活環境の中で共同生活を通した人間形成を目的としています。航海中は、英会話講座や洋上講座、寄港地調査・発表、天文クラブなど学生主体のクラブ活動や、救命救急訓練を行います。さらに洋上卒業式などのさまざまな行事を団役員とともにつくり上げ、寄港地では大学訪問、グループ別計画研修、寄港地の人々を招く船上交流会を行います。約40日間の研修中は、毎日が洋上のキャンパスです。東海大学でしかできない経験を同世代の仲間と一緒に楽しんでみてはいかがですか。スポーツ交流や異文化交流を通じて、英語力の向上を実感TOKAI ORIGINAL海外研修航海体験記 私は海外研修航海で異なるキャンパスや学科、学年、そして寄港地の人々との交流を通じ自分とは違った視点や考え方があることを知りました。さまざまな価値観に触れることで物事を柔軟に捉える力や研修生103人の上に立ちマネジメントをする難しさを学びました。そして何より、この研修を通して一番得たものは、仲間です。苦楽を共にし、問題が起きたときも一緒になって考え乗り越えた仲間はかけがえのない財産になりました。このすてきな出会いと経験は一生の宝物です。海外研修航海は自分を大きく成長させてくれる貴重な体験となりました。 「英語力を向上させるために一番効果的な手段は、自分からたくさん質問をすることだよ」というホストマザーの言葉が忘れられません。 私のホストファミリーは、夕食時に家族そろって楽しく会話をすることを大切にしていました。初めは会話の速さについていくことに必死でしたが、毎日少しずつ質問を投げかける努力をし、思い返せばこの何気ない夕飯の時間こそが私を成長させてくれた時間でした。話している相手に興味をもち、英語力に自信がなくても自分の言葉で質問してみるという当たり前のことこそが、英語を学ぶ上で大切だと実感しました。体育学科森重 敬良 さん 2018年度卒業 私の留学先では英会話の授業のほかに、スポーツ交流やお互いの国の文化に触れる授業がありました。初めはつらいと感じていた英語での会話ですが、そうした活動を通して英語に慣れていくことで、少しずつコミュニケーションが取れるようになり、間違いなく英語力が向上したと実感しました。 特に異国の文化に触れることで、自分の視野が広がりました。勉強だけでなく、観光やパーティーなどに参加する機会もありました。パーティーは非常に実践的な学びの場です。授業では聞けない話や文化的な違いを知ることができ、とても充実した留学になりました。■ 留学先:望星国民高等学校(デンマーク)  ■ 留学時期:2016年8月[4週間]スポーツ・レジャーマネジメント学科蛯澤 友香 さん 2017年度卒業スポーツ・レジャーマネジメント学科馬場 湖の珠 さん 2018年度卒業 柔道部員のサポートを得て、年2〜3回、留学生を対象にした柔道教室を開催しています。これは柔道を通じた文化交流を目的にしたもので、2018年3月にはフィンランドからの留学生を対象に柔道体験教室を開催しました。参加した留学生は「日本独自の礼儀について学びました。技をかけてもらい面白かった」と振り返り、教えた部員は「有意義な時間でした」と話していました。■ 留学先:西オーストラリア大学(オーストラリア)  ■ 留学時期:2017年2〜3月[4週間]School of Physical Education49海外研修航海海も“キャンパス”になる、東海大学オリジナルプログラム《 海外留学体験談 》海外交流・海外留学

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