文学部(改)2020
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9Aコース比較文明論Bコース現代思想日本思想Cコース民俗文化論都市空間論芸術文化論文明学科人類のこれまでの営みはいつくかの文明の発展、衰退、対立、重層と考えることができます。それらを文明論の観点から整理・考察する方法を学びます。そのことを通じて、21世紀の文明の形を知るヒントを得ることができるでしょう。近代以後の世界を思想的に支えてきたのはヨーロッパで育まれた思想です。近代ヨーロッパの知的世界の理解を深めるとともに、非合理的・非理性的として排除され抑圧されてきたものを新しい視点から捉え直します。思想や宗教を外国から受け入れることの多かった日本については、その思想の特色や伝統の全体像を捉えることは簡単ではありません。テーマを絞って近・現代の日本の思想状況とかかわらせながらその特色を考えます。都市の空間的な成り立ちは、私たちを取り巻く今日の経済や生活、地域社会、文化、景観、環境などと相互に密接な関係をもっています。都市空間の構造の原理を学ぶとともに、現代のさまざまな都市問題について学びます。美術や音楽・建築・芸能などは、文明の本質に深くかかわっています。これらを単に鑑賞の対象としてではなく、学問の対象として文明論的な関心から取り上げ考察します。その結果として、より良い鑑賞者ともなれるでしょう。さかのぼれば、文字は特権的な一部の人々のものでした。したがって、時代を遡普通の人々の生活と感覚を知るためには、習俗や信仰などについて、文字を離れて、事象に即した研究が必要となるのです。その考え方と方法を学びます。担当教員が各自の専門の観点から選んだ、古典的著作・重要な文献や史料・話題性の高い記事などのテキストを読む授業です。じっくり時間をかけて取り組むことで、テキストを学問的に読み解くとはどういうことかを体験します。21世紀に生きる私たちにとって、アジアの多様で豊かな思想や宗教に対する理解はますます重要になってくるでしょう。アジアの思想の歴史や今日の思想的な葛藤、近代ヨーロッパ思想との関係などを学びます。ギリシアに始まるヨーロッパの哲学・思想についての理解は、現代の思想を理解するために欠かせません。なぜならば、私たちの思想の基本的なカテゴリーが、ヨーロッパの精神的伝統のなかからつくり出されたものだからです。私たちの周りには宗教と民族、宗教とカルト、宗教と教育など、宗教に関する多くの問題があります。同時に「自分探し」が難しい現代の人々の心に応えようと、宗教も変化を遂げつつあります。このような現代の宗教について考えます。高度に発展した現代科学は、21世紀の私たちの生活の質を決定的に支配していくでしょう。現代科学の可能性と深刻な問題性について学びます。現代は家族、教育、職業、世代、地域、男と女、差別など社会のあらゆる面で今までにない変化が進んでいます。このような変化の方向と意味を考えることで、現代社会についての理解を深めます。文明学文献研究アジア思想ヨーロッパ思想現代宗教論現代科学論現代社会論文明論・比較文明論的な視野を養う人間の生き方や社会のあり方を根本的に捉える現代の文明社会が抱える問題を多面的に捉える主な専門科目体系的により広くより深く文明社会を学べるA~Cの3コースに、それぞれ文明学基礎科目と文明学発展科目とを設けています。複数のコースを横断して多面的な学習を進められる仕組みが用意されていますから、自由に授業を選択し、現代社会を考える自分なりの立脚点を見つけましょう。

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