文学部(改)2020
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21歴史学科 日本史専攻 大学の日本史は高校とは違い、内容がさらに詳しくなります。また、現役で研究を行う先生方から教えていただける知識は、教科書とは違う視点のものもあり、歴史の見方が広がってとても楽しいです。 また、日本史が好きだというと堅いイメージをもつ人も多いと思いますが、決してそんなことはありません。ゲームや漫画から興味をもち日本史を勉強している人もたくさんいます。難しく考えず、ぜひ一緒に日本史を勉強してみませんか。員になるため、日々勉学に励んでいます。さらに、課外活動の一環として、歴史紀行会に所属しています。活動の中で博物館などに展示してあるくずし字や文書を授業で学んだ知識を生かし、会のメンバーと一緒に解読することで理解を深めるとともに、多面的な歴史の見方を学びながら有意義な時間を過ごしています。このように、勉強とサークル活動を両立しつつさまざまな学生と交流できる日本史専攻で一緒に学びませんか。よって世の中はどう変わったのだろうか。単純な疑問かもしれませんが、歴史を学ぶ上では大事な視点です。私は今でも単純な疑問から歴史を考えるととてもワクワクします。そのワクワクを今の高校生に少しでも感じてもらえればということを目標に、高校の教員として日々の授業に取り組んでいます。皆さんもぜひ、日本史の学びを通して歴史の因果関係を読み解くための視点を培ってみませんか。それはあなたの人生をより豊かにしてくれるはずです。日本史専攻では学芸員や教員を目指す人、課外活動に力を入れる人など、充実したキャンパスライフを過ごす先輩がたくさんいます。日本史専攻で学んだこと、感じたことや体験したことなどについて、先輩から皆さんに向けたメッセージを送ります。 私は高校時代の友人の影響で幕末に興味をもち、もっと知りたいと思ったので日本史専攻に進学しました。また、幕末に興味をもつようになってから博物館に行く機会が増え、そこで働く学芸員になりたいと思い、学芸員課程の授業も受けています。博物館で働くとなると自分の興味がある時代だけでなくさまざまな時代のことを知らなければなりません。日本史専攻では特定の時代だけでなく、幅広い時代について基礎から学べるため、私のように知識が偏っている人でも分かりやすく勉強することができます。 私は以前から興味のあった日本史をもっと深く学びたいと思い、近現代史を専門とする先生がいる東海大学を選びました。授業では、近現代史をより専門的に学ぶために『大久保利通日記』や『関口日記』を読んでいます。日記を解読していく中で教科書には記載されていない人物像やその当時の社会像に触れることができ、日本史を学ぶのが楽しいです。 また、私には社会科の教員になるという目標があります。日本史の専門的な知識を深めるとともに、多様な日本史像を伝えられる教 皆さんは「日本史を学ぶ」と聞いてどのようなイメージをもちますか。皆さんの多くは「歴史は覚えるもの」という認識をもっているかと思いますが、歴史を学ぶことは「因果関係を読み解き、論理的に考えること」だと私は考えています。私は大学で、幕末の外交を中心に学びました。当時の人々が西洋世界から必死に物事を学ぼうとする姿勢や明治の世の中で彼らの見聞がどのように形になったのかということを研究しました。なぜこの人はこのようなことをしたのだろうか、この事件に瀬戸 優香さん 3年次県立松陽高等学校(神奈川県)出身田中 那樹さん 4年次いわき秀英高等学校(福島県)出身西宮 和海さん2012年度卒業神奈川県立伊志田高等学校(教諭)先輩からのメッセージ学芸員を目指し、日本史を広く深く学ぶ勉強とサークルの両立で有意義な毎日日本史の面白さを伝えていきたい

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