文学部(改)2020
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●専門分野:日本近・現代文学●研究テーマ:第二次大戦後の日本文学、島尾敏雄の文学43T.Adachibara博士(文学)安達原 達晴 講師[近・現代文学担当]佐藤 瞳 [日本の詩歌]助川幸逸郎 [日本文学概論]田口昌弘 [漢文学講読]千金楽健 [文学と子ども]塚田勝郎 [漢文学概論]西村弥生 [書道]平林一利 [日本語史]水沢不二夫 [近・現代文学史]吉田麻子 [写本にふれる]夢枕 獏 (非常勤教授)日本文学科Q.現在の職業について教えてください。A. 私は山形県職員として、庄内地方を中心とした子育て支援関係の業務を行っています。仕事の内容は多岐にわたり、手当の支給や保育所の監査、研修会などの事業を行う時もあります。さまざまな仕事や人々と接するなかで、日々自分の成長につなげています。Q.日本文学科での大学生活で印象に残っていることを教えてください。A. 日本文学科では、ジャンルを問わず幅広い分野について学べます。また、授業科目は多彩で、座学だけでなく、時には外に出て、実際に文学や文化に触れてみるといった授業もあります。ゼミ合宿では京都や奈良に行き、自分の研究対象をじかに見て感じて、本当に素晴らしい経験ができたな、と印象に残っています。Q.今の仕事に学科で学んだことはどのように役立っていますか?A. 日本文学科での学びは、職場内をはじめ、外部の方々とのコミュニケーションにおいて、非常に役立っていると感じます。数多くの言葉や表現に触れたことで、相手の意図を汲み取る力を養うことができました。また対話に限らず、自分の意見を文字として相手に伝えるという時にも、文章表現 第二次大戦後の日本文学を主な研究対象に、なかでも島尾敏雄という、戦中に特攻部隊長を経験した作家の人と文学を追究しています。彼の履歴や妻とのせいな関係が注目されがちですが、たとえば戦争の記憶と向き合い、語り続け凄るとはどのような行為なのか、などの普遍的な命題を考える有益なヒントも島尾の作品群には見いだせるでしょう。小説に限らず、文学作品の魅力は読者が引き出すものでもあります。一般に知名度や評価が低くても、徹底した分析・考察を重ねることで、その価値を再発見し、自分なりの〈名作〉に仕立てることは可能なはずです。常に作品を多様かつ立体的に捉えるよう意識しています。ぜつ絶 力が身についたなと実感できます。直接的に生かせる技術や技能ではないかもしれませんが、文学の学びを通して人としてさらに成長できました。就職を終着地点にはしない「学び」が、この日本文学科にはあると思います。Q.日本文学科に興味のある受験生にアドバイスをお願いします。A. 日本文学科では、一つひとつの「言葉」にとことんこだわり、日本の文化や文学を見つめていきます。各時代の文字、言葉、文化を深く読み解き、文字に起こし、自分の言葉で表現する。この積み重ねによって自発的に考察し、発信していくスキルが身につくのです。この学科では、授業を通してそのスキルを習得することができます。また、素晴らしい先生方がいらっしゃることも魅力の一つです。授業の内容は先生方によってさまざまであり、楽しみながら学ぶことができます。ぜひ、日本文学科で充実した学生生活を送ってみませんか?  最後になりますが、皆さんにはいろいろなことに挑戦し、多くの人たちと出会い、学生生活を人生の宝物にしてほしいと思います。これからの4年間、精いっぱい努力し、精いっぱい楽しんでください!■非常勤講師の紹介阿毛久芳 [近代文学卒論ゼミ]上野隆久 [国語科教育法]小川康子 [近・現代文学史]加藤康子 [近世文学卒論ゼミ]早乙女牧人 [古典文学講読]松澤 美沙希さん2016年度卒業山形県庁卒業生の声小説表現の魅力を最大限に引き出そう

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