マナビゲーション2022
22/48

オリジナルの旅を企画して人を笑顔にしたい。観光に興味がある。国連世界観光機関によれば、2018年の世界の観光客数は14億人に到達し、前年より5%増加している。集客力がもっとも高いのは約8,900万人を受け入れるフランスで、以下、スペイン、アメリカ、中国、イタリアと続く。日本も数こそ少ないものの、2018年は前年比8.7%増の2,008万人で、4年連続で過去最高を更新している。 一方、こうしたインバウンド(受け入れる観光)の活況に比べて、アウトバウンド(送り出す観光)の出国数は前年比5.9%増の2,008万人。消費増税や円安による海外での割高感が影響し、インバウンド数が上回る状況が続いている。 資源が乏しい日本では、観光ビジネスは重要な産業であることは間違いない。政府は「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」を策定し、数々の施策を打ち出している。観光産業の発展は、まさに日本の“国策”でもあるのだ。観光ビジネスに興味があるなら、観光関連産業や、リゾート開発関連会社などで経営や開発などに携わる道がある。また、観光旅行が好きなら、旅行会社でツアープランを企画したり、ツアーコンダクターとして観光客に同行したりする仕事が向く。 接客に興味があるなら、ホテルや旅館などの宿泊施設や、レストランなどのスタッフとして働く道がある。航空会社の客室乗務員や鉄道会社のスタッフも根強い人気を誇る。このほか、旅行雑誌の編集者やライター、テーマパークのキャストや、観光クルーズ船の船員など、観光に関わる仕事は数多い。旅行関連でいえば、「国内旅行業務取扱管理者」「総合旅行業務取扱管理者」の2つの国家資格が代表的だが、全国大学実務教育協会に加盟する大学・短大で必要な科目を履修すると取得できる「観光ビジネス実務士」もある。このほか、日本の歴史や地理、文化、経済などに関する幅広い知識を活かす「通訳案内業」、観光に特化した語学系資格「観光英語検定」「旅行英会話検定」、旅行地理の知識が問われる「旅行地理検定」などの資格がある。飲食・接客業関連では「サービス接遇検定」「レストランサービス接遇検定」「ホテルビジネス実務検定」などもある。観光系学科をめざすのが王道だろう。観光産業や観光開発、観光事業などさまざまな観点から観光を学べるほか、大学によっては、接客に関する技術や語学に力を入れているところもある。関連資格への対応も含めて、事前に教育内容を確認しておこう。経営学部 マネジメント総合学科 観光・地域マネジメントコースどんな世界?どんな仕事?どんな資格?どこで学ぶ?城西大学で学ぶなら ▶▶▶2020年の東京オリンピック開催に向け、世界各国から観光客を呼び寄せようと、活気づいている日本の観光業界。資源のない日本にとって、観光は重要な産業の一つだ。旅行、宿泊、交通、アミューズメントなど、幅広い分野で活躍する人材が求められている。観光立国・日本に向け、新たなツーリズムの可能性を探求。 サービス産業に関する知識と資格を身につけ、観光ビジネスや地域貢献、国際貢献に従事する人材を育成。経営学はもちろん文化財や歴史など、観光に不可欠な知識を幅広く学ぶとともに、プランニングなど実践的な授業を通して、観光立国・日本の将来を視野に、新たなツーリズムの可能性を探ります。また語学力やグローバルな視覚の習得にも力を入れており、資格取得に向けてのサポートも充実。海外インターンシップでは、ラスベガスのホテルや市役所、スターバックスなどさまざまな組織を訪問してアメリカのマネジメントやカルチャーに触れる機会を用意しています。2007

元のページ  ../index.html#22

このブックを見る