マナビゲーション2022
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生活できるよう支援したい。すべての人が幸福で安心して福祉に興味がある。私たちの社会には、さまざまな人がいる。身体に障がいを持った人もいれば、精神的な病を抱えている人。児童虐待やドメスティックバイオレンスの被害者、失業者やホームレス、高齢で生活に大きな不便を感じている人などなど。このようなハンディキャップを持った人を支援することも「福祉」のひとつだ。 安心して子どもたちが暮らせる社会、安心して老後が迎えられる社会、そして障がいを持った人たちが切り捨てられない社会。そんな社会を実現しようと、福祉サービスを提供するのが「福祉職」だ。 少子高齢化が進む日本において、福祉の重要性はますます大きくなっている。社会のニーズに応え、福祉社会の実現をめざす人材が、さまざまな現場で求められているのだ。福祉の仕事は、児童支援、高齢者支援、障がい者支援、地域支援など実に多種多様。それぞれの現場や支援対象により、異なるノウハウが必要になるため、福祉の担い手には専門知識と同時に、経験や高いスキルが要求される。 いずれの支援にしても不可欠なのは、援助を必要とする人のバックグラウンドを理解し、彼らの苦しみに共感できる『福祉の心』を持っていること。そのうえで彼らの立場に立って、具体的な支援プログラムを作成、行政や地域などとも連携しながら実現のための方法を探っていく。適確な状況判断力や柔軟な思考力、途中で投げ出さない忍耐力なども必要だ。代表的な資格には、国家資格として「社会福祉士」「介護福祉士」「精神保健福祉士」「保育士」など。公的資格として「介護支援相談員(ケアマネジャー)」「訪問介護員(ホームヘルパー)」「福祉住環境コーディネーター」などがある。また任用資格(特定の職務について初めて専門性を発揮できる資格)として「社会福祉主事」「知的障害者福祉司」「身体障害者福祉司」「児童福祉司」「児童相談員」「社会教育主事」などがある。福祉を学べる学部は、社会福祉学部、医療福祉学部、保健福祉学部などが代表的。また人間学部、文学部、人文学部などにも福祉系の学科があるので、学科名やコース・専攻名をチェックしよう。また、上に示した資格を取得するには、大学などで必要な知識を学び、一定以上の経験が必要となる。志望学科・コースでどのような資格が取得できるのかよく確認しておきたい。現代政策学部 社会経済システム学科 医療福祉政策専攻どんな世界?適性は?なるには?どこで学ぶ?城西大学で学ぶなら ▶▶▶誰もが幸せで満ち足りた生活を送れる社会。そうした社会を実現するため、さまざまなハンディキャップを持つ人を支援するのが「福祉」だ。高齢化・多様化が進む現代社会では、福祉に対するニーズは一層高まり、専門知識・技術を持つ人材が広く求められている。医療・福祉の課題を解決、健康で豊かな生活の実現をめざします。 超高齢社会において、医療福祉分野の充実は最大の課題の一つ。財政赤字で予算を増やせない中、課題解決にはこれまでにない創意工夫と、細やかな気配りが求められます。医療福祉政策専攻では、人々が健康で豊かな一生をおくるために必要な医療・福祉分野の課題に取り組んでいます。高齢化社会の急速な進行など社会構造の変化や、法制度、技術開発のための産学官連携の実態などを学び、事例研究を実施。また、産業心理学、健康と医療の経済学、社会保険論、医事法制などを学び、優しい心と確かな知識を持った、誰からも信頼される人材をめざしています。2209

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