マナビゲーション2022
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社会で起こる問題の解決方法を考えたい。世界が抱える問題の解決策を考えたい。私たちの暮らす社会は今、大きな変化の時期を迎えている。インターネットをはじめとした急速な情報化や交通網の発達などによって、国や地域の垣根が低くなり、社会はグローバル化した。 その結果、多くの人々が便利さを享受できるようになった一方で、地球温暖化や環境汚染が引き起こした食糧危機、エネルギーの枯渇、貿易摩擦、領土問題といったような、世界規模で考えなくてはならない大きな問題が表面化している。こうした難問を解決し、持続可能な社会を構築することは、人類にとって急務といえよう。今必要とされているのは、さまざまな場面で起こる未知の課題に柔軟に対応し、解決策を見出すことができる人物だ。そうした人物になるには、飽くなき好奇心と探求心を持つことが不可欠だ。問題によっては、長い年月をかけて調査・探究しなければならないこともあるだろうし、どれだけ調べても解決できない場合もあるだろう。どんな困難に直面しようと心が折れないタフな精神力が不可欠だ。また、自分の調査結果を発表するためのプレゼンテーション力やグループで行う調査では、協調性も求められる。 さらに、文献やインターネットの情報を読むのも大切だが、国内外を問わず、多様な文化や人々に出会い、人、生活、社会、環境との関係を自ら構築する行動力も必要だ。こうした経験こそが、問題発見力や課題解決力になるはずだ。自分が興味を持てそうなテーマや、社会的なニーズがありそうなテーマを探し、深く掘り下げた調査や研究に取り組んでみることを勧めたい。自分の探究したテーマについて、先生や友人などにも活発に発信することも効果的だ。気がつかなかったアドバイスをもらえると、研究の幅を一層広げることができるだろう。研究が面白くなり、大学卒業後も続けたい場合は、大学院への進学や、シンクタンクなどに就職するという道も考えられる。関心があるテーマが見えているのなら、それに取り組める学部や学科を選ぼう。もし、テーマを絞りきれない場合や、漠然としている場合は、社会学部や国際教養系の学部などを探してみるといいかもしれない。政策学や法律学などを幅広く学べる学部もチェックしたい。いずれも多彩な学問領域があるので、自分のやりたいテーマが見つかるはずだ。文系や理系の枠を越えた新しい学部も多数登場している。大学案内やホームページで、詳しく調べてみよう。現代政策学部 社会経済システム学科 公共政策専攻現状は?適性は?何を探求する?どこで学ぶ?城西大学で学ぶなら ▶▶▶科学技術の発達によって、私たちは快適な生活を送れるようになった。だが、その一方で社会のグローバル化が進み、世界規模で考えていかなければならない課題も増えてきた。これらの問題にどのように取り組み、解決策を見出していくかは人類共通のテーマだ。公共的なマインドを身につけ、行政サービスの課題に取り組みます。 行政の仕組み、政府の財政、市場経済の機能などを学び、公共的なマインドを持った新しい時代の公務員にふさわしい人材を育成。たとえば、埼玉県警察本部の警察官による犯罪被害者の保護や、犯罪や事故の起こりにくい環境づくりについての講義など、生活に密接する行政の仕事を通して、住民ニーズや公共の利益、課題解決に向けての方策などを考えます。また学部の授業と「公務員対策講座」が一体となったカリキュラムを組んでおり、確実に実力を伸ばせる仕組みを用意。自治体でのインターンシップなどサポート体制も充実しています。2411

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