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大学入学共通テスト、スタート!! どんなテストだったの?「英語」のポイントリスニングの比重アップ、トレーニングが不可欠多様な英文が題材に、興味を持って立ち向かうこと英文の設問文に慣れて、読み飛ばさないこと2021年1月、初めての『大学入学共通テスト』が実施された。前身の『大学入試センター試験』がはじまったのは1990年。大学入試にとっては30年ぶりの大きな変化で、高校生の毎日の勉強も大きく変化していくことになる。いよいよスタートした大学入学共通テスト、一体どんなテストだったの?「英語」は顔文字も登場 ここでは多くの人が受験する「英語」の試験をチェックしよう。「英語」はセンター試験では筆記200点・リスニング50点の合計250点だったが、リーディング100点・リスニング100点の合計200点に変更。リスニングの比重が大きくなっただけではなく、音声による出題を1回しか聴くことのできない「1回読み」の問題を新たに導入したため、相応のリスニングトレーニングが必要になっている。また、リーディングでは、文法問題や発音問題が姿を消す一方、電子メールやミュージシャンのファンクラブのWebサイトなど、多種多様な英文が出題されている。スマートフォンのショートメッセージを題材にした出題では、顔文字も登場。日頃かリーディング 100点リスニング 100点←比重アップ!設問文も英文重要なヒントになるので読み飛ばしはNG!スマホのショートメッセージや電子メール、Webサイトなどさまざまな英文が題材に。大学入学共通テスト[第1日程]外国語【英語(リーディング)】の例53万5,000人が挑戦 初年度は53万5,000人が受験した大学入学共通テスト。センター試験から変わったのは名前だけではない。最も重要なポイントは、これまでの試験では「学んだことを理解する力」を重視していたが、新しいテストでは、「思考力・判断力・表現力」つまり「学んだ知識を利用する力」を評価するものに変わったということだ。出題内容を見ると、教科・科目を問わず、「教科書でおぼえた知識」だけで解答できる問題は激減。高校で勉強したことを総動員して、さまざまな事物を考える出題となっている。たとえば「数学I」では、「100m走の速い走り方」を数式で計算。どの科目もユニークな問題が多く、受験生だけではなく、高校1・2年生も、ぜひ実際の問題を覗いてみてほしいと思う。ら、さまざまな英語に対して興味を持つよう心がけたい。重要なのは国語力 そして「英語」に限らず、多くの科目で問題文の分量が増えた。これは、設問に対し知識で解答するのではなく、いろいろな状況の中で、学んだ知識をどのように使うべきか考える力を試そうとしているから。必要なのはボリューム感のある問題文を読みこなし、理解する力。すなわち、大学入学共通テストでは、どの科目も国語力が求められるようになったわけだ。高校生が(高校生だけではなく、日本人全体が)本を読まなくなったといわれる。どのように自分の国語力を鍛えていくのか、そこが、これからの大学入試で勝ち残るためのポイントだと言えるだろう。2point 1point 2point 3

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