入試ガイド2021
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 中国に関心を持ったのは高校時代。国際コミュニケーションコースの第2外国語として中国語を選択したことがきっかけです。3年生で進路を選択する際、「現代中国学部」という日本で唯一の学部が愛知県にあると知り、進学を決めました。“中国語”ではなく“現代中国”を学べる点に魅力を感じたのです。愛知大学と中国または台湾の大学で合計5年間学び、2大学の学位を取得する「ダブルディグリー・プログラム」の存在も知り、「必ず参加する!」という意気込みで入学しました。1年次は愛知大学の充実した教育環境で中国語に磨きをかけ、2年次春からの現地プログラムは、台湾の国立台湾師範大学を選択。台湾では中国との複雑な関係や、そこで暮らす人々との考え方の違いなどを体感する機会となりました。2年次秋から参加するダブルディグリー・プログラムの採用通知を台湾で受け取って帰国。夏休みを日本で過ごし、念願だった中国にある天津の南開大学へと旅立ちました。 南開大学では、漢語言文化学院(中国語文化学部)に2年間在籍しました。中国に関心を持つ学生がさまざまな国から集まる“世界の縮図”のような学部でした。中国語を学ぶ科目に加え、世界経済などの講義も受講。中国人の先生から中国語で学ぶ「英語」科目も面白く感じました。どの授業も、先生の話す中国語が速い上、学生たちも積極的に発言するため、処理しきれないほどの情報量で、当初はついていくだけでも必死でした。多様な分野の先生が在籍するこの学部で、私は経済・経営に強い先生の指導を受けながら、学位論文に向けた研究を進めました。「トヨタ自動車に対する中国人消費者の満足度調査」というテーマで、大量のアンケート調査を行うとともに、トヨタの中国駐在員にもヒアリングを行って論文を完成させ、南開大学の学位を無事取得しました。帰国後は、愛知大学の3年次秋学期に合流して中国文学のゼミに所属しました。4年次の卒業研究では、伝承文学に登場するヒロイン「花木蘭(ファ・ムーラン)」をテーマに選びました。古い伝説上の女性でありながら、現代でも映画や演劇で繰り返し取り上げられる花木蘭の魅力をさまざまな角度から考察して論文をまとめ、愛知大学の学位も取得できました。06OB・OG探訪記 1・2年次の学生が企業や官公庁などで活躍する本学卒業生を訪問し、取材活動を通して得た知識や情報を、これから就職活動を始める3年次・短大1年次の学生に向けて発表する、低年次キャリアデザインプログラムです。1・2年次の学生は早期から職業観を得ることができ、就職活動を控えた学生にとっては業界動向を知るよい機会となります。取材で得た情報をまとめ、3年次・短大1年次の学生が社会で活躍する若手卒業生を招いて話を聞く愛知大学とOB・OGとの懇談会および官公庁セミナーの会場でプレゼンテーションを行う他、Webページを作成して学外にも公開します。中部国際空港セントレアビジネス研究プログラム 顧客サービスに関する国際空港評価のリージョナル空港部門で、世界初となる「5スターエアポート」の評価を獲得するほどのアイデアと実力を備えた中部国際空港セントレア。このプログラムでは、空港内でエリアビジネスを展開する企業・団体を学生が取材することを通して、チームワーク・課題発見力・ビジネスマナーなどを養成します。その後、成果報告会で取材内容のプレゼンテーションを行います。Learning+(ラーニングプラス) 企業・官公庁と連携した約半年間にわたるPBL(課題解決型学習)※です。参加学生はチームを組み、与えられた課題について調査・研究して解決策を企画立案。最終審査会で10分間のプレゼンテーションを行った後、優秀な提案は企業や官公庁での実現化をめざします。多くの社会人と触れることで、社会・業界の動きが理解でき、主体性・課題解決力・論理的思考力・協調性などの力が育まれます。※PBL:Project Based Learningの略低年次キャリアデザインプログラム 愛知大学キャリア支援センターでは、「社会で活躍できる人材の育成」という高等教育機関の役割を果たすため、就職をゴールとしない低年次(1・2年次)対象のオリジナルプログラムを構築しています。学生の社会人基礎力の養成や望ましい就業観の醸成を目的とし、社会・地域・実業に対する理解促進や、現場理解を可能にする実践的な学びの創出のために、産官学が連携して取り組みます。キャリア開発講座 就職活動や仕事に役立つ資格取得、採用試験合格をバックアップする各種講座を開講しており、毎年多くの学生が受講しています。専門講師による質の高い指導により、受講生の合格率は多くの講座で全国平均を上回っています。講座はキャンパス内で行われるため、交通費や通学時間も不要。専門学校と同等の授業を格安で受講できます。万一授業に出られなかった際にも、講義内容の録画を視聴できるので安心です。さらには、合格奨励制度や各種の受講料免除制度を用意するなど、学生の努力に応える仕組みを整えています。ダブルディグリー・プログラムに必ず参加する! その意気込みで愛知大学へ世界の縮図のようなクラスに所属し幅広い分野を中国語で学修・研究高い合格率を誇る各種講座を、キャンパス内で開講学び1年生から参加できる主体性を育むプログラム

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