2021 福山大学要覧
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安心のキャンパスライフのために、全力で新型コロナウイルス感染予防に取り組んでいます。新型コロナウイルス感染症対策〜これまでの福山大学の主な取り組み〜030 令和元年12月、中国において新型コロナウイルスによる肺炎が発生し、日本を含む世界各国へ感染が広がりました。国内での感染症拡大に伴い、本学では令和2年3月上旬に危機対策本部を立ち上げ対応を一本化することにしました。 その後、学位記授与式及び入学式の中止、授業開始の延期とこれまでに経験したことのない事態が続きました。しかし、近年進めてきた学内のICT環境の整備やPC等端末の必携化推奨に加え学内Wi−Fiの設備充実、パソコン、モバイルルータの貸し出し等も行い、オンライン授業及びオンデマンド授業による遠隔授業を5月上旬から開始しました。 同時に、遠隔授業の実施に係る家庭内の修学環境の確保や整備等のため、全学生に対して返還義務のない奨学支援給付金を独自に支給しました。 その後、緊急事態宣言が解除され、広島県からの休業要請も解除されたため、6月下旬から遠隔授業に加え対面授業を開始しました。しかし、7月には本学関係者の感染が確認されたため、全学生に14日間の登校禁止と外出の自粛を連絡して、授業をすべて遠隔授業に戻しました。この難局も1週間以内に福山市保健所によるPCR検査を終了させ、全員が陰性との結果を得ることにより、克服しました。福山市保健所からは、この対応と本学の行う感染予防のための「新しい生活様式」の学生・教職員への徹底、対面授業における座席指定等の取り組み等が評価され、「福山市新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン(職場編)」の認定証を受けました。 9月下旬からの後期授業は、対面授業(一部授業は遠隔授業)により始まり、クラブ活動も制限つきで開始され、大学祭(三蔵祭)も学内関係者の参加に限って実施することができました。しかし、新型コロナウイルスはまだ終息しておらず、本学の行う「新しい生活様式」による行動を改めて認識してもらう意味も込めて、10月には全学生にマスクを配布しました。 今後も、教室の換気扇増設並びに光触媒除菌・脱臭機の設置等を予定しており、学生・教職員一丸となって、過度に恐れずかつ積極的な感染予防対策により、学びの質の確保とともにキャンパスライフをより充実したものにしていきます。遠隔授業は移動時間を省けるし、新型コロナウイルス感染症の感染リスクが低いのも安心できて良かった!遠隔授業に対する学生の声 ~ student voice ~対面では質問しづらいことも、遠隔授業だったら緊張しなかったり、他の人の目を気にせず質問できて理解が深まった!※2020年度前期講義終了時の 学生アンケートより最初は遠隔授業に対して不安があったけど、わからないことがあれば何度でも動画で復習できて学びにつながった!オンライン授業令和2年 3月令和2年 4月令和2年 5月      松田文子学長を本部長とした危機対策本部の設置令和2年度前期授業開始時期の延期令和2年度前期授業を遠隔授業で開始(5月7日〜)Wi−Fi設備の充実、パソコン・モバイルルータの貸し出し等実施すべての学生・院生へ返還義務のない奨学支援給付金支給福山大学後援会からすべての学生・院生にマスクの配布大学キャンパス内での対面授業開始(一部授業は遠隔授業を継続)新型コロナウイルス感染者の発生に伴い遠隔授業へ移行対面授業が必要な科目(卒論、実習など)の実施福山市保健所から「福山市新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン(職場編)」認定証交付令和2年度後期授業を対面授業で開始(一部授業は遠隔授業)すべての学生・院生にマスクの配布第46回大学祭(三蔵祭)を学内関係者の参加に限って実施令和2年 6月 令和2年 7月 令和2年 8月      令和2年 9月     令和2年10月3密対策として少人数・大教室を利用した授業(2020年11月時点)学生の未来を守るために学びを途絶えさせないという福山大学の取り組み。

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