2021 福山大学要覧
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生命工学部生物工学科未来に触れる生物工学科のゼミ活動松崎研究室微生物の力で自動車や航空機を動かす。楽しく研究を!093バイオ技術で環境問題を解決する研究も遊びも真剣に。毎日が楽しくないと研究はできない私たちの社会は、石油に大きく依存しています。しかし、地球上の石油はいずれ枯渇します。また、石油の消費は二酸化炭素の排出による地球温暖化を招きます。遺伝子工学研究室は、石油代替燃料を植物原料から微生物の力を利用して生産することをめざしています。SDGsと同様に、エネルギー問題や環境問題を解決して持続可能な社会を構築して人間社会と地球を救います。古紙や廃材などの廃棄物がバイオガソリンやジェット燃料に変わり、自動車や航空機が動きます。この壮大な目標を微生物の力で実現させましょう。優良な微生物を探し出し、その能力を遺伝子工学などの先端技術を用いて巧みに改良します。卒業研究では、4年次生がアイデアを出し合って実現に向けて楽しく取り組んでいます。研究で身につけた知識や技術は、将来の進路に必ず活かせます。是非、私たちと一緒に研究してみませんか。学生の研究テーマ例■ 青カビの一種Penicillium decumbensを用いた石油成分の生産■ 油脂(トリアシルグリセロール)を分泌する酵母の育種■ 酵母Saccharomyces cerevisiaeへのセルロース分解能力の付与松崎 浩明 教授微生物の力で地球を救う!という共通の目標を掲げ、みんなで一致団結して研究を進めています。時間が空いたら釣りや梅酒造り、そして研究室旅行など息抜きも真剣にやるのが遺伝子工学研究室のモットーです。私は環境問題に興味があり、「酵母の遺伝子を改変して油脂を分泌させる」という研究テーマを選びました。成功すれば植物原料からバイオディーゼル燃料ができ、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を下げることができる技術です。先生はとてもフランクで楽しく研究を進めています。将来は、環境に関わる仕事をしたいと思っています。生物工学科の教員紹介はこちら生物工学科 4年今岡 遼亜 さん広島県立吉田高等学校 出身

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