2021 福山大学要覧
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生命工学部生命栄養科学科未来に触れる生命栄養科学科のゼミ活動井ノ内研究室炭水化物(糖質、食物繊維)について理解しましょう097食と栄養に関する充実した学び歴代の偉大な福山大学生命工学部糖質研究者の伝統を継承したい食糧として大切な米、大麦など穀物中の炭水化物、特に澱粉に関する研究を永年行っています。また、最近は農研機構や企業との共同研究も積極的に行い、米や大麦に含まれる食物繊維と同様の機能性を持つレジスタントスターチ(難消化性澱粉)の研究にも取り組んでいます。さらに、酵素を利用して、よりおいしい炊飯米の開発にも取り組んでいます。糖質に関して、巷ではいろいろと誤った考えや誤解がありますので、正しい知識を身につけて社会で活躍できる管理栄養士になっていただきたいと思っています。そのため、講義、学生実験、卒業研究などをとおして、学会での最新情報も交えながら糖質をはじめとする食品の各種栄養素に対する教育・研究活動を行います。学生の皆さんは真面目に講義や実験に取り組んでいますので、充分な知識を身につけています。学生の研究テーマ例■ 高アミロースae変異米澱粉の難消化性澱粉含量の研究■ 米胚乳澱粉のアミロペクチンの微細構造に関する研究■ 大麦胚乳澱粉の難消化性澱粉の構造に関する研究井ノ内 直良 教授国内の大学で澱粉研究を行っている研究室はわずかであり、そのため多くの企業や農研機構と共同研究を行うことで産官学の連携を取りながら、最新の澱粉を中心とする糖質研究を行っています。管理栄養士になることをめざして、日々の講義に取り組んでいます。ユーモア溢れる先生方に、楽しく分かりやすく教えてもらうことができ、調理実習や食品実験などをとおして実際の現場と同じような知識や技術を得ることができます。また、仲間と協力して課題に取り組み、食の楽しみや大切さを学べることも魅力の1つです。生命栄養科学科の教員紹介はこちら生命栄養科学科 4年大石 真子 さん広島県立府中高等学校 出身

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