総合案内 2022
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何を学ぶか2020年度より応用バイオ科学科には、実学的な教育を通して即戦力の実力をもったバイオ技術者を養成する「応用バイオコース」に加え、科学技術の急展開を背景とした予測困難な時代に柔軟に対応できる基礎力をもった人材の養成をめざした「生命科学コース」が新たに加わりました。応用バイオコース応用バイオ科学部応用バイオ科学科本コースでは、「医薬・ライフサイエンス」、「食品・植物科学」、「環境・微生物学」の3分野を中心に、バイオ化粧品やバイオインフォマティクスなど産業界で活躍できるための幅広いバイオ技術を習得します。多彩な専門科目1年次には「生命科学」、「微生物学」、「有機化学」「バイオ工学基礎」などの専門基礎科目群によって専門を意識しながら基礎力を身につけます。2年次になると「生化学」、「分子生物学」、「遺伝子工学」などの、バイオ科学分野のベースとなる科目(コア科目)に加え、「基礎医学」、「環境科学」、「食品機能化学」などの3分野の専門科目を学習し、3年次以降のさまざまな科目の学習につながります。研究思考と高度な技術の習得多彩な実験科目群と課題解決型、モノづくり型、IT応用型、研究開発型のアクティブラーニング科目群とそれを支える充実した設備により、自ら考え解決し、産業界で活躍できる応用力を実践的に学びます。国際的感覚をもったバイオ技術者海外研修プログラムとその準備やコミュニケーションを重視した科目、英語による実験科目により国際的感覚を有したバイオ技術者の素養を身につけるとともに、研究で重要になる専門英語を学びます。生命科学コース生命科学コースでは、生命科学の基盤となる化学、生物学、物理学、情報科学の基礎に始まり、学年進行に伴って生命化学・生物科学領域のより専門的な内容の学びを通して、生命科学分野における未知なる課題の発見・解決能力を養います。基礎力の強化1年次では、生物がもつ多様性と普遍性、生物が柔軟に環境に適応する能力を「進化生物学」などの科目から学ぶことにより生物学どう学ぶか実験、実習で即戦力の実力を養成どんな力が身につくか応用バイオコース特色ある学びバイオサイエンスセンターバイオ系の実験設備を集約した「バイオサイエンスセンター」。高度な分析機器を完備しているほか、遺伝子実験室・微生物実験室・培養室・食品加工室・動物飼育室などの施設が揃い、大学院生や教員にもフルに活用されています。このような最先端設備を学生が利用できることは、神奈川工科大学応用バイオ科学科ならではの大きな魅力と言えます。設置施設生体がつくり出すさまざまな物質から、その設計図である遺伝子までを取り扱う専門知識と技術が身につきます。タンパク質などの生体高分子の構造や機能は遺伝子によって制御されているため、遺伝子レベルの研究に積極的に取り組めます。生物が持つ機能を突き詰めて研究するのが応用バイオ。生命の営みを理解することが新しい発見へとつながります。生命科学コース生命科学を探求するための基礎学力と、高度で専門的なスキル、とくに「情報収集能力」「データ解析能力」「課題発見・解決能力」を身につけることをめざします。バイオ実験室A・B・C /機器分析室A・B /バイオ演習室/クリーンベンチ室/食品加工室/遺伝子実験室/微生物実験室/植物培養室/動物飼育室/動物細胞培養室/水生動物室/低温室/培養室/植物工学センター実験設備DNAシークエンサー/プロテインシークエンサー/リアルタイムPCR装置/PCR装置/アミノ酸分析装置/ゲル解析装置/共焦点レーザー顕微鏡 /走査型プローブ顕微鏡/フローサイトメトリー/マルチプレートリーダー/生化学分析装置/UPLC-TOF-MS/GC-MS/ICP発光分析装置/培養装置(コンピューター制御)/クリーンベンチ などバイオメディカル研究センター最先端の高度な研究機器を備え、医薬品開発や医療技術開発の基盤研究に取り組める施設です。設置施設生化学実験室/顕微鏡室/低温実験室112の幅広い視野を身につけます。また、生命を化学的視点から理解するための「有機化学」を学び、さらに現代社会で不可欠なデータ整理・解析能力を養うための実践プログラムとして、<情報・データサイエンスプログラム>が始まります。2年次では生命化学・生物科学の2つの領域の基盤科目として「発生生物学基礎」、「生命有機化学」、「生命物理化学」などの科目を学びます。3年次からは、多様で主体的な学びを実現するために、生命化学や生物科学分野の専門性をより深める専門的な実習プログラム(生命科学研究実践プログラム・理科教育実践プログラム)に取り組み、卒業研究に発展させていきます。生命科学研究実践プログラムでは、本学の研究所のプロジェクトに参加し、卒業研究と合わせて高度な研究実践力を身につけます。実験と授業が融合したユニットプログラムを2年次前期までに実施、2年次後期からは専門性の高い実験科目を行い、微生物・動植物細胞の取り扱いや観察方法、遺伝子組換え技術、生理活性物質の合成等の技術を習得します。また、HPLCをはじめとした機器分析技術、バイオインフォマティクスに関する情報処理技術の習得を通して、さまざまな分野において活躍できる技術基盤を身につけます。バイオ・生命科学基礎ユニット1年次後期に行われる「バイオ・生命科学基礎ユニット」では、実験を通して、実験に必要な基礎的技術の向上とともに医療計測、食品分析や環境分析において重要な溶液の分析手法の習得をめざします。また、生物学的な毒性試験の基礎を学ぶとともに、微生物や菌体の取り扱いを通して、バイオ科学系の実験で不可欠な基礎技術を養います。さらに、学んだ技術を応用して自分たちで研究テーマを設定し実践します。主な実験テーマ微生物の観察、染色法抗菌性試験大腸菌の形質転換DNAの制限酵素処理と電気泳動水の硬度測定(キレート滴定)生物学的分析実験無脊椎動物の発生 など

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