総合案内 2022
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何を学ぶか実践力を養成する4つの分野情報学部情報工学科あらゆる機械製品や社会システムの隅々にまで情報工学の技術が利用されている現代社会。大容量かつ多彩なビッグデータが途切れることなく高速処理され、必要とする人に配信・活用されるため、情報技術人材のニーズは増すばかりです。また、これまで注目を浴びてきた通信・交通・金融・物流などの分野はもちろん、近年では人工知能の飛躍的な進化や自動運転技術の社会実装化など、情報技術人材が求められる分野も細分化され、ますます多方面に広がりつつあります。そこで情報工学科では、専門科目を「情報基盤系」「システム構築系」「ソフトウェア開発系」「知能情報系」の4つの分野に分け、幅広い専門知識と技術を身につけていきます。「情報基盤系」ではさまざまなプログラミング言語を用いた実践的なプログラミング技術を習得します。「システム構築系」では、ハードウェア、基本ソフトウェア(OS)、ネットワークに関する知識や、大規模なコンピュータシステムの構築・運用管理・保守ができる技能を身につけます。「ソフトウェア開発系」では、システムやアプリケーションの分析・設計、プログラミング、テストなど一連のソフトウェア開発の流れや開発技法について学びます。「知能情報系」は文字・画像・音声などのデジタル情報をもとに大規模データや知能情報処理技術を活用して、課題を解決する技能を習得します。指導する教員は、企業の第一線で研究開発に従事してきた情報エキスパートが中心。学生は講義や実習を通じて世の中のニーズや企業が求めるテーマ・技術に触れることができ、社会に出てから役立つ実践力が鍛えられます。どう学ぶか基礎力を鍛え興味に応じて分野を選択どんな力が身につくか情報技術人材に必要な素養を養成特色ある学び外部コンテストへの参加取得を支援している資格・免許118情報工学科が対象とする分野・領域は多岐に渡ります。情報工学科ではこれらの幅広い専門領域をカバーできるよう、専門科目を配置。低学年次から順々に情報工学に関する基礎学力を積み重ね、高学年次には自らの興味と関心が強い分野を追求できるカリキュラムです。1年次 1年次 実社会で通用する情報技術人材になるために、まず「計算機概論」「微分積分学」「情報とサイエンス」など、情報工学に必要な基礎力を専門基礎導入科目群で養成します。同時に、重要な基礎技術であるプログラミング教育もスタート。1年次には上級者が使うC言語を初心者が学びやすい部分から習得していきます。プログラミング言語の科目はクォーター制を導入。学習範囲を小さく設定し、理解度や到達状況を細かくチェックしながら学修を進めていきます。なお、高校でC言語プログラミングを習得済みの学生は、「C言語基礎ユニットⅡ」から履修することもできます。2年次 2年次 「ソフトウェア工学」「WEB技術入門」など、情報工学分野の基盤となる専門基礎科目を学びます。「情報工学基礎ユニット」では少人数のグループで、プログラミング、ハードウェア、ネットワークなどテーマごとに実験を行います。さらにC++言語に興味がある人は「C++言語Ⅰ・Ⅱ」を、JAVA言語に興味がある人は「JAVA言語Ⅰ・Ⅱ」を選択し、高度なプログラミング技術の習得をめざします。もちろん、両方の言語を学ぶことも可能です。3年次 3年次 「モバイルコンピューティング」「経営情報システム」「認識処理工学」などの専門科目が授業の大部分を占めるようになります。プロジェクト研究「プロジェクト研究Ⅰ~Ⅵ」は授業時間外に自由なテーマで行うグループ研究。例えば「研究室横断型教育研究」では、Android向けのアプリケーションの開発をめざし、学生が研究室の垣根を超えてグループを結成。アドバイザーの指導のもと、学生が企画・提案・製作まで担当します。プロジェクトには学生の参加制限はなく、どの学年の、どの研究室であっても参加することができます。ユニットプログラム講義、実験、ものづくりを組み合わせて学ぶ科目です。いくつかのテーマを設定し、コンピュータやネットワークを使った実験や複数のハードウェアを組み合わせた実験などを実施。時間をかけてプログラム作成から実験データの収集・分析を行います。新しいプログラミング言語の習得、調査力、考察力、文章力などを養います。4年次 4年次 1年次から積み上げてきたプログラミング技術や情報処理技術を活用し、卒業研究にまとめます。情報工学科で養成するのは、情報技術に関わる職種に必要とされる素養を身につけた人材です。情報エンジニアに必要な基礎的な知識や技術をはじめとして、他方面の専門家と協働するためのコミュニケーション力や協調性もグループワークなどを通じて養います。ほかにビジネスパーソンに必須の情報リテラシー、WEBページ作成などを通じた情報発信力、さらにレポート作成や卒業論文作成を通じて文章力・構成力を養うため、実社会で報告書などを作成する際に役立ちます。IT関連の資格取得IT関連や英語関連の資格取得を支援する講義を用意し、検定試験の合格者には2単位を認定。合格者の受験料には全額補助があります。学生の自発的・創造的な活動を支援するソフトウェア工房では、さまざまな外部コンテストに参加。大学対抗プログラミングコンテスト アジア大会22位、RICOH & Java Developer Challenge準優勝など、華々しい成果を収めています。ソフトウェア工房には最新スペックのPCや専門書を揃え、常時利用可能。学生は心ゆくまでクリエイティブな活動に没頭することができます。・基本情報技術者試験(講座開設)・応用情報技術者試験(講座開設)・C言語プログラミング能力認定試験(関連講座開設)

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