総合案内 2022
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何を学ぶか管理栄養士の国家資格取得をめざすどう学ぶか健康医療科学部管理栄養学科管理栄養学科は栄養士および管理栄養士を養成する学科です。栄養士はおもに健康な人の食事や栄養を取り扱いますが、管理栄養士は病院や施設などで疾病や嚥下困難などにより食事に配慮が必要な人の献立立案や調理を担当したり、スポーツ栄養士としてアスリートに栄養指導をするなど、より幅広い対象者の食事と栄養マネジメントを担当します。また、一定規模以上の給食施設や調理施設には管理栄養士の配置が義務づけられています。そのため、栄養士は所定のカリキュラムを履修すれば免許を取得できますが、管理栄養士は国家試験に合格しなければなりません。栄養士の免許と管理栄養士国家試験受験資格を得るためには、専門基礎教育科目38単位、専門教育科目44単位、ほかに実習、卒業研究、専門演習を含めて合計88単位を履修しなければなりません。 1年次 1年次 「栄養生命科学概論」では管理栄養士とは何か、どのような管理栄養士をめざすのか、学生が目的意識を持ち、将来を見据えて目標設定ができるよう配慮しています。また、栄養学は科学であり、管理栄養士は献立作成や調理の実務も科学的根拠に基づいて進める必要があります。そこで本学では科学的センスを養成するため、1年次前期に「化学基礎」「化学基礎実験」を、後期に「生命科学概論」を必修としています。これは化学と生物学を基盤とした生命科学とバイオテクノロジーに関する基本知識を身につけるためです。2年次 2年次 人体の構造や機能がどのようになっているのか、疾病はどのようにして成り立つのか、毎日摂取する食品が人の健康とどのようにつながっているのか、化学と生物学の基盤の上で学びます。3年次 3年次 病院や高齢者施設、給食施設などで、大量調理や給食の運営・栄養管理について学ぶ「臨特色ある学びプラスα資格取得プロジェクトどんな力が身につくか多方面で活躍できる人材に栄養マネジメントも情報端末および情報コンテンツを介して、行われる時代になってきました。本学共通の情報教育(リテラシー、AI教育)に加え、「Web技術入門」「画像処理」「情報統計」等の科目を設置し、情報に強い管理栄養士を育てます。卒業研究卒業研究を通して、実験計画の立案、実験手法の確定、実験の実施、測定データの解析、情報処理など一連の実験プロセスを経験します。課題発見力や課題解決力が養成されるだけでなく、グループ作業によりコミュニケーション力やプレゼンテーション力が磨かれます。管理栄養士の活躍の場は近年大きく拡がっています。学校や企業では、栄養バランスのいい安全な食事を大量に提供。食育の重要性が認知されるにつれ、各都道府県で栄養教諭の配置も増加しつつあります。病院にはさまざまな疾患・病態の患者が入院しており、食事制限が必要な人が少なくありません。また、嚥下能力の低下にともなって、調理方法を工夫する必要もあります。管理栄養士はこうした患者の栄養アセスメントを実施。献立を個別に立案・調理し、チーム医療の一員として栄養状態を見守ります。また、退院後や在宅での栄養管理が必要な患者に栄養指導を行うのも、管理栄養士の仕事です。本学科でも3年次後期に「栄養サポートチーム(NST)論」を配置し、入院患者ごとに医師、管理栄養士、薬剤師、看護師などの医療従事者が協働し、栄養状態の評価や栄養管理計画を作成する方法などを学びます。高齢者施設・障がい者施設などの福祉施設でも個別の栄養アセスメントが必要な人が多管理栄養士+ α食品産業プロジェクト臨床栄養プロジェクト食育プロジェクト食育指導の担い手となる+α認定資格134地実習」を行います。さまざまな現場を経験し、学内で習得した知識と技術を実践の場面で運用。現場での課題を発見し、どのような解決策があるのか考え、実行することにより、栄養評価・判定の適切なマネジメントのための理論と実践が結びついていきます。4年次 4年次 各研究室に所属し、「卒業研究」を進めます。また同時に国家試験対策も行い、万全を期します。最先端のテクノロジーを駆使した施設管理栄養士の学びには調理実習はもちろん、給食などの大量調理の演習や動物実験などが欠かせません。本学科は工科大学の利点を活かし、最先端のテクノロジーを駆使した管理栄養士養成施設を整備しています。調理実習・食品加工室講師の手元を詳しく見るためのモニターシステム、調理実習用のコンビネーションレンジ、デッキオーブン、パスタマシーンなどを設置。給食経営管理実習室世界的な食品衛生管理方式に基づいた大量調理設備です。エアシャワー、スチームコンベンションオーブン、ブラストチラーなど、100点以上の設備機器を揃えています。機器分析室本学内のバイオサイエンスセンターにあり、10種類以上の高度な分析機器が揃った本格的な研究・分析環境です。動物実験室動物実験に利用する動物飼育施設、ラット出納試験用装置、ラット回転式運動量測定装置などがあります。管理栄養士の国家資格に加えて、もうひとつの資格を身につけ、より専門性の高いプロフェッショナルな管理栄養士を育成する5つのプロジェクトを用意しています。・食品産業マイスター※・臨床栄養コーディネーター※・スポーツ栄養マイスター※・調理家電マイスター※・食教育実践コーディネーター※スペシャリストをめざすスペシャリストをめざす家電開発にも携われる力を身につける家電開発にも携われる力を身につける(本学ホームエレクトロニクス開発学科の 企業連携と共同)(本学ホームエレクトロニクス開発学科の 企業連携と共同)スポーツ栄養プロジェクトスポーツ栄養の調理家電製品プロジェクト※登録商標実際に現場の担当者の方から授業指導を受け、学内では得られない知識や経験を重ね、専門的な力を養成します。+α認定資格スポーツ栄養マイスター※+α認定資格調理家電マイスター※食品開発分野で活躍できる人材をめざす医療・介護の現場の栄養医療・介護の現場の栄養管理エキスパートをめざす管理エキスパートをめざす※登録商標+α認定資格食品産業マイスター※+α認定資格臨床栄養コーディネーター※食教育実践コーディネーター※「科学的センス」を備えた管理栄養士に情報技術に強い管理栄養士

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