137医用治療機器学実習医療現場で使用されるさまざまな治療機器を安全に使用できるように、原理や構造、基本的な操作方法、保守・点検について実践的に学びます。写真は、人工的に心臓に電気刺激を与え、心筋の興奮を誘発させる心臓ペースメーカについて学ぶ1シーンです。日進月歩で高度化・専門化する医療機器。臨床工学技士は医学系の知識と工学系の知識を兼ね備えた医療機器のプロフェッショナルです。とくに取り扱う比重が高いものが、患者の生命を預かる生命維持管理装置。失敗が許されない臨床現場で、臨床工学技士は豊富な医学知識と工学知識を駆使し、論理的に思考・判断し、的確かつスピーディに対応しなくてはなりません。また、医療機器を管理・保守・点検して万全の状態を保つことや、医療機器が安全に有効に使われるよう他の医療専門職への教育も担当します。本学では工科大学として長年に渡り蓄積した工学教育のノウハウと、先進の医療機器に欠かせない情報システムの知識・技術を学べる科目を効果的に配置。今、医療の現場で求められている臨床工学技士を養成していきます。医用電気電子工学実習生体計測に関わる電子技術の適応や原理を学修します。写真は、コンピュータを用いて回路特性の基礎を学ぶ実習を行っているところです。実習を経て患者や医療スタッフと信頼関係を結ぶ重要性を学んだ。 専門の先生から工学系の知識や技術を深く学べることに魅力を感じ、神奈川工科大学を志望しました。学内実習では医療機器の扱い方に加えチーム医療の重要性も学び、臨床実習では患者さんとのコミュニケーションがいかに大切か知りました。患者さんの小さな変化を敏感に察知し、医療スタッフと積極的に情報共有する。そんな「チーム医療」に貢献できる臨床工学技士になることが目標です。計画性と独自の工夫で第2種ME技術者資格を取得！ 「第2種ME技術者は3年次に合格するもの」という空気の中、私は計画的に勉強を進めて2年次に合格。5年分の過去問を繰り返し解き、ノートやテキストは重要度別にマーカーで色分けするなど、色と文字をセットで覚える工夫をして知識を定着させました。目標の就職先は総合病院。透析器や呼吸器など、幅広い実務にスムーズに入れるよう、在学中にさまざまな症例の知識を身につけたいです。臨床工学科3年山形県立谷地高等学校出身菅井 理加仙北市立角館総合病院に内定臨床工学科4年秋田県立角館高等学校出身藤枝 芳治医学と工学の確かな知識を身につけた臨床工学技士へ
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