総合案内 2022
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66 現在、大学の教育は転換期にあると言って良いでしょう。30年ほど前から大学進学率が大きく上昇し、大学進学希望者において、勉学目的、意欲、学力などに大きな違いが生じてきています。さらに2020年の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、社会における「働き方」が変化。こういった社会情勢を受け、社会や企業が大卒者に求めるもの、採用時に重視することが、以下のように明確になってきています。 それは、基礎学力とコミュニケーション能力、協調性など、専門の知識・能力の前提となるものです。時代の変化、技術革新の速いスピードに対応できるのは、専門分野の知識等も必要ですが、全ての分野に通用する総合力が重視されつつあると言えます。 この力を養う教育は、一方的に講義を受ける座学ではなく、少人数グループによるゼミやPBL教育、幅広い科目で行われるアクティブ・ラーニング、社会での実務を経験するインターンシップ、課題解決を目的としたディスカッション、プロジェクトスタイルの少人数グループワークなどの授業形式です。基盤教育、そして専門教育において、このような授業形式を通して、論理的思考力、コミュニケーション能力、企画力、問題発見解決力、他の人と協働し成果を上げていく力、そしてプレゼンテーション力などをつけていくことになります。 このような教育を学部教育で成果の上がる形で進めようとしているのが現在の大学であると言えます。グローバル社会で活躍するために また、社会のグローバル化がこの傾向に拍車をかけています。今やあらゆる業界やサービスにグローバル化の波が押し寄せ、これに対応できる人材の育成が急務となっています。 グローバルな社会で求められるのは、語学力、コミュニケーション能力をベースとしながら、文化の異なる方々との相互理解、グローバル規模での競合に対応する力、すなわち、答えがいくつもある問題に向き合い、判断、決断をしていく能力、課題を発見し、解決する能力と言えるでしょう。 それを養うのが大学教育そのものです。実社会とのつながりを重視し、グローバルな人材を育成するためには、基盤教育、専門教育を通して、人としての総合力、いわゆる人間力を高めていくことになります。基盤教育で豊かな土壌をつくる 本学の教育の目的は「考えて行動し、社会で活躍できる人神奈川工科大学では建学の精神にもとづく支援体制と共に基盤教育を徹底。アクティブ・ラーニング等で実践的な専門教育を行いながら、きめ細やかな面倒見を通して、自ら考え行動する人材の育成をめざしています。自ら考える力を育む教育・研究体制

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