総合案内 2022
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68を重ねます。さらに「キャリア設計」では、自分の将来にはどんな職業が広がっているのか、広い視野を培い、計画的な学びにつなげていきます。 「現代社会講座」では、政治学、経済学、法学、社会学、哲学、文学、心理学の7つの人文社会系教養科目から社会の中の問題の所在を把握し、社会の一員として自分自身の存在を意識します。 これらの全学科共通基盤科目は、まさしく全ての分野において必要となるものであり、そして、最も大切な課題発見解決力やコミュニケーション力などを培う豊かな土壌を作る役割を果たします。 また、学生の中には高校で、専門分野を学ぶ上で不足している科目、あるいは十分に理解していない分野がある人も少なくありません。 この状況に対応するために、本学では、教員を20名配置した基礎教育支援センターを設けています。学生個々に合わせたマンツーマンの教育を実施しており、毎年、約3,000名以上の学生が活用し、大学の専門教育と高校での学習をつなげる役割を果たしています。対応する科目は、数学、物理、化学、生物、英語、そして文章力の育成です。建学の精神の「親切に教育し」のひとつの具現化と言えます。 これは1970年代に米国で生まれたPBL(Project-Based Learning)教育(課題解決型学習)を工学部教育に置き換えて構築したものです。課題を学生自身が発見し、その解決方法を模索していくもので、解決方法を見つけるために実験、製作、分析・解析、調査、フィールドワーク、ディスカッションなど、グループワークにて学習を積み重ねていきます。 「プロジェクト教育」と「ユニットプログラム」の特徴は、いずれも「手を動かし学ぶ」内容であり、講義、実験、演習、ものづくりなどをひとつのユニットとして科目設置をしたものです。 グループワークで学習を進めることにより、何を課題とするか、どのように解決していくか、役割分担をどうするか。そして、どんなものをつくるのか、どのように発表内容をまとめるか。学生はつねにグループで協議し、決定していくため、コミュニケーション力や協調性が飛躍的に伸びていきます。仮に課題は同じであってもプロセスはグループごとに多種多様なため、1年次から研究室で学べる応用化学科の「卒業研究体験実習」 一般的に1~2年次は専門科目が少なく、研究室に関わる機会が少ないもの。そこで応用化学科では入学直後から「卒業研究体験実習」として、研究室で行われている最先端研究に触れる機会を設けています。専門的な研究を早期に体験することで、興味・関心や学びへの意欲を引き出すと共に、将来の目標をいち早く発見する一助としています。アクティブ・ラーニングで成長する 基盤教育とそれに続く専門基礎導入科目で基礎力を固めながら、年次を追うごとに専門教育のウェイトが高まっていきます。専門教育では講義だけでなく、学生が主体的に学ぶ工夫を随所に散りばめています。その代表的な科目が「プロジェクト教育」と「ユニットプログラム」です。

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