総合案内 2022
73/156

71なハードル、壁に遭遇し、そのたびに粘り強く努力を重ね、思考をめぐらして工夫を試みてきています。このプロセスの中で得たさまざまな知見を含めた対応力を、研究指導を通して学生に伝え、自分のものにしてもらう。それが「研究活動から育む」ということです。 応用科学分野の研究は、我々の生活を便利で豊かなものに、また社会課題を解決することを目的に行われているので、明確な目的がある一方で、その答えは数多く存在しています。どのようなアプローチで、どんな実験で進めていくか、そしてそのプロセスで何に気づき、考え、実験等を繰り返し、目的に近づくか。真剣になればなるほど、苦労は多くなりますが、その分、得ることが多いのが研究活動です。それを親切に指導してくれる教員が多いのが本学の特徴のひとつです。究室に用意されたデスクで、研究に専念することになります。 希望する研究室に入るためには、「自分はこれがしたい!」という研究への熱意や目的意識を持つことが重要です。研究室には定員があり、全ての学生が希望通りになるとは限りませんが、希望する研究があれば、早い年次からその研究室を訪ねることを勧めます。 研究室に配属されると、自分が取り組むテーマを決定します。 理工系や医科系では一つひとつの基礎研究が積み重ねられ それは学生に寄り添い、行き届いた教育ということになるでしょう。もちろん、講義は多くの学生に対して一斉に行われますので、学生一人ひとりの状況にあった指導は難しいと言わざるを得ません。しかしPBL、ユニットプログラムなどのグループワーク、アクティブ・ラーニングといった授業形態ならば、学生一人ひとりに対応した親切な指導が可能です。 また数学、物理、英語、化学の科目では、担当教員が基礎教育支援センターで学生一人ひとりに、理解しにくいこと、あるいは高校ではあまり学んでいない範囲を親切に教える仕組みを整えています。また教員だけでなく、大学院生や先輩の学部生が、理解不足の学習内容についてフォローをするピア・サポート等の場所を設けて、皆さんへの親切な対応を具現化しています。 神奈川工科大学には、139の研究室、15の研究センターがあります。1年次からでも、いつからでも研究室を訪ねてください。研究は、興味から始まります。小さな興味を大切にしましょう。て初めて新しい視点での研究が可能になるため、研究室には代々の卒業生たちが引き継いできた研究テーマがあり、研究室全体で数年に渡って継続中であることも少なくありません。その場合はテーマに対応する分野の研究を教員から提案されたり、そこから生じる新しい視点での研究を勧められることもあリます。 自分の研究テーマが決まったら、研究目的・実験方法・スケジュールを研究計画表にまとめ、教員に提出します。神奈川工科大学の教育と研究教員の親切な指導 建学の精神に謳われている「親切な教育、親切な指導」とはどのようなものでしょうか。

元のページ  ../index.html#73

このブックを見る