総合案内 2022
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93「割れないガラス」「汚れない壁紙」「再 生できる樹脂」など、画期的な機能の多 くは、応用化学の研究から生まれています。さまざまな製品の開発から、再生可能エネルギーの効率的な活用や環境保全、医療の発展まで、応用化学は社会におけるあらゆる産業の基礎になる学問といえます。こうした多様な分野での研究・開発に向けて、まずは確かな基礎学力を身につけることが大切です。その上で、応用化学科では実験科目や研究活動などを通じてさまざまな分野に対応できる実践力を高め、「自ら考え、自ら実践できる技術者」になることをめざします。そのために用意された3つの学習コースと、3つのデザイン系専門領域での学びで培われた「科学的思考力」は、実社会で役立つ課題解決力の習得において大きな強みになります。学習支援体制も充実しており、さまざまな業界への就職や進学など、幅広い可能性を切り拓いていけるはず。将来は、応用化学科での学びの成果を駆使しながら、人類・社会の未来を照らす人材へと成長していってほしいと願っています。新しい機能性プラスチックを合成します。狙った化学物質を精密に設計し、化学反応を予測して合成を行います。フラスコ内での反応は、あたかも手品のようでドキドキします。卒研生同士で相談したり、フラスコを眺めているときに、よいアイデアが浮かんできます。実験や研究の成果を環境調査の仕事で活かしたい。 将来は環境に関わる仕事をしたいと思い、応用化学科に進学しました。在学中は実験系の科目に力を入れ、実験プロセスを自ら考える力を鍛えました。また、卒業研究では、研修先の国立がん研究センターで、加熱式たばこの人体への影響について研究しました。こうした成果が評価され、環境系調査会社の技術職の内定を獲得。「土壌改善」という新たな領域で、身につけた化学の知識を活かしたいです。1年次から自由に学べる環境で知的好奇心が満たされていく。 興味のある研究に1年次から取り組める「プレ卒業研究」に挑戦しています。がんの予防や治療につながる水素水の機能を検証する実験など、高度な実験ノウハウが身につき、実験精度や安全性を高めるために過去の失敗例にも目を向ける視野の広がりも実感しています。そして、医薬品から食品、化粧品まで、応用できる範囲の広さを知ったことで、私自身の将来の可能性や選択肢も広がりました。工業系教員をめざす学生をサポート 高校(工業)、中学校(技術)の教員をめざすコースを開設。「ものづくり」のための幅広い工学基礎科目やプロジェクト科目と教職課程科目とを関連づけた特色あるカリキュラムのもと、技術系教員を養成します。(株)エンバイオ・エンジニアリングに内定応用化学科4年栃木県立鹿沼東高等学校出身別役 雄毅応用化学科2年岩手県 盛岡中央高等学校出身大村 有玖乃実社会での応用力を身につけ人類・社会の未来をつくる

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