総合案内 2022
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何を学ぶか興味に応じて自由に選べる3コース体制工学部応用化学科応用化学科で大切なことは、何よりもまず「基礎」を身につけることです。1年次には「化学基礎演習」など、化学の基礎を学ぶ機会が多くあるほか、1年次から3つの学習コースのいずれかに所属して基礎固めに取り組みます。化学応用コース応用化学および自然科学分野の基礎を学んだ上で、化学全般に対する広い知識と視野を身につけるコースです。社会と化学の関連性についても見識を広げ、社会に出てから必要とされる知識を在学中に定着させます。学生が思い描く将来像に応じて、必要な資格の取得に取り組む検定プログラムでは、単位認定制度によって学ぶ意欲を後押しします。総合化学エンジニアコース日本技術者教育認定機構(JABEE)の基準に沿った技術者教育を実践するコースです。このコースを修了すると、技術者として必要な教育を修了したと国際的に認められ、技術士補に相当する「修習技術者」の資格が授与されるほか、文部科学省が認定する国家資格である「技術士」の第1次試験が免除されます。コースへの配属は入学直後に行います。医生命特別専攻コース高度な医療技術発展に貢献できる人材の養成を目的に、「スーパーサイエンス特別専攻コース(P.46)」のひとつとして、医薬生命分野で必要な専門的な科目を配置しています。なお、グローバルに活躍できる技術者・研究者の育成を目的として米国での海外研修が必修科目になっており、英語で専門的な化学の授業を受けるなど、現地に6か月間滞在しまどう学ぶか実践力の向上を目的に豊富な実験科目を配置どんな力が身につくか3つのデザイン系専門領域で多様な専門知識・技術を習得94すが、4年間で卒業することができます。応用化学科では、1年次から4年次までのすべての学年に「研究」や「実験」の科目を配置。学生の興味をかき立て、実践力を養う実験科目が豊富です。基礎知識は応用できてこそ社会に役立てられるため「実践から学ぶ」ことを重視。実験をスムーズに進めるための知識や技術を学ぶほか、実験の意義や背景にも思いをめぐらせながら学習します。また、課題解決型の授業や、プレゼンテーション能力を磨く授業が多く配置されていることも特徴。1年次から先端研究に関わることのできる「卒業研究体験実習」では、4年間の学びのステップを俯瞰しながら、在学中に習得すべき知識・技術を明確化します。その後、学年が上がるにつれて、習得した基礎知識や技術を応用したり、実験方法を自ら考案して実践したりする実験プログラムを多数用意。試行錯誤しながら知識を深め、課題解決能力をはじめとした多様なスキルを磨いていきます。学習意欲を高めながら個々に寄り添う学習支援を展開1年次には週に1回、ホームルームに準じる授業として「目的設定能力を涵養(かんよう)する」と「目的意識を明確化する」があります。大学での学びに必要な心構えやスキルを身につけるほか、外部講師によるサイエンス講座や社会人基礎力講座などを通して、専門分野の勉強にチャレンジするための準備と動機付けを行います。また、学習でのつまづきをなくすために、学生10名前後に対して教員1名のクラス担任制度を採用。個人別に目標を設定し、学期毎に学習の成果や達成度を確認できる「パーソナルマスタープラン」を用いた指導を進め、次の学期の学習に役立てます。担任制では、学生1人ひとりに目が届く綿密なサポートを徹底し、学習面の悩みから、大学生活全体の不安まで、いつでも相談できる体制を整え、必要に応じて担任以外の教員も一体となって学生をサポートします。ICTを駆使した快適な学習環境を整備応用化学科の学生は、PCとプリンターが完備された学科専用の学習支援室をいつでも使うことができます。学科専用無線LANによる快適なインターネット環境のもと、空き時間を有効活用した授業の予習・復習やレポート作成など、自学自習に利用できます。また、講義資料のダウンロードや、休講情報などの授業に関する連絡は「学科専用クラウドシステム」や「学科専用SNS」で行います。本格的なオンライン授業にも対応するほか、クラス単位でのイベント情報から学生同士のグループ活動まで、さまざまな使い方ができます。応用化学科では、3年次から3つの「デザイン系専門領域」を設定。1・2年次で身につけた基礎をベースにして、研究室で専門的かつ発展的な学びを進め、社会で必要とされる問題発見能力や問題設定能力のほか、より深い専門知識と「応用力」を身につけます。その後、学生生活の集大成となる4年次の卒業研究につなげていきます。環境・バイオデザイン有害化学物質の検出技術の開発や、環境汚染物質の除去技術の開発、温暖化防止策の考案など、環境問題の実情把握から、修復技術や方法論の確立、環境負荷の少ない新たな社会システムの考案まで、さまざまなテーマに取り組みます。全体像を把握した上で、具体的な課題解決に取り組むための知識・技術が身につきます。エネルギー化学デザイン高効率で安全性にも優れた燃料電池をはじめとして、化学の力を応用した新たなクリーンエネルギー源の開発や、実用化に近づけるための専門的な研究に挑戦。エネルギーの有効活用に向けた次世代型のシステム開発などにも挑み、脱炭素社会の実現に貢献できる資質を身につけます。マテリアルデザイン副作用の少ない医薬品や、抗がん剤などの新たな化合物の化学構造を考案し、実験で効果を検証する研究活動を行います。医薬品の種となる新たな化合物の合成や、医療現場で用いられる機能性材料の開発などを中心に、人類の健康に寄与する高度な知識・技術を身につけます。応用力を高めながら社会人基礎力も培われる3つのデザイン系専門領域では、研究を進める際の周囲とのコミュニケーション能力や

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